イランの特産・工芸品


イランの特産・工芸品は、建築、絵画、織物、陶器、書道、金属加工、石造り等、多岐の分野にわたります。その中でも建築と、カーペット(絨毯)製造は、ペルシャの文化・芸術に始まる物であり、古代ペルシャの時代までその製造起源はさかのぼります。ぺルシャ人は、数学、幾何学、天文学をすでに使用していました。また、現在も残るバザールや、モスクの構造に見ることができる巨大なドームを作る際に必要な技術を既に持っていました。イラン建築の主要な建建造物は、モスクと宮殿です。イランは、建築、絵画、製織、陶器、書道、金属加工、石造建築などの分野を網羅しています。美術的に重要な最初の考古学的発見は、スーサとペルセポリスの陶器です(紀元前3500年頃)。イラン芸術の多くはメソポタミアの影響を強く受けています。

アケメニア時代(紀元前550〜330年)に統一された様式が登場してきます。装飾美術の豪華な作品が制作されました。アケメネスは大規模な建築複合体の付属品として彫刻が使われている記念碑的な様式を進化させました。偉大な宮殿の遺跡は、特徴的に大きな柱頭を有します。彫刻された石や漆喰のレリーフで飾られ、カラフルな石のモザイクを使用しています。

基本的にはイランのほとんどの村や都市で手工芸品が作られていますが、各地域の人々は、それぞれの手工芸品の製作に熟練しており、

さまざまな国からイランを訪れる観光客は、イランの伝統的なバザールで、イランの手工芸品を見つけることができます。しかし、現在の伝統的なバザールで見られる品物は、イランの従来の手工芸品ではない物も多くあります。

イラン国立博物館では、およそ7000年前のペルシャ芸術の息を呑むようなコレクションを見ることが出来ます。 アブギネ博物館では、エレガントな20世紀初頭の建物の中にある繊細なガラスとセラミックの展覧物を見ることが出来ます。カーペット博物館は、ケルマーン、クム、タブリズ、イスファハン、カシャンなどで製作された美しい新旧のカーペットを展示し、ペルシャの世界に誇るカーペットの名品を見ることが出来ます。指定された博物館は、テヘランで訪れるすばらしいコレクションからわずかなものです。


カーペット(絨毯)

イランのカーペット(絨毯)は、花や鳥等でいっぱいのペルシャ式庭園の様子に似ています。 色は通常、野生の花から取った染料で染色し、豊富な色使いをしています。 原布はお茶で洗って生地を柔らかくし、独特の品質を出します。 イランのどの地域で作られているかによって、模様やデザインが異なります。 ギッベやキリムなどのラグは、生地やノットの数に違いがあり、これらの織物を織る技術は職人技です。


絵画とミニアチュール(細密画)

イランのロレスタン州の洞窟には、動物や狩猟の場面が描かれています。イランでの絵画芸儒は、カメルデッディン・ベザドのような傑出した巨匠が活躍したタメルレーン時代、最盛期であったと考えられています。カジャール朝時代の絵画は、ヨーロッパの影響を受けたサファヴィ朝時代ののミニアチュールが、レザー・アバッシーにより紹介されました